日本住環境医学研究会 Japanese Society of Indoor Environment and Health
医学部会

世界的にアトピー性皮膚炎、喘息といった住環境が重視される病気が増加する中で、日本では医師が患者宅に出向いて住宅内の実態を調査した結果を診断治療に反映させることは多くありません。

この対極として、労働衛生の分野では、医師が現場に行き、空気測定を含む様々な診断や調査を行ってきています。

これと同様に、これからの時代は住環境においても医師が住宅内の状況を把握した上で、多くの情報を集めた診断治療を行う必要があります。


医学部門医師団からのアピール



活動の経過

2005年4月16日
第387回日本皮膚科学会大阪地方会で「シックハウス症候群に関する皮膚科医実態調査」

2004年11月20日
「シックハウス症候群と化学物質過敏症との鑑別」

2004年11月3日
シックハウス症候群をめぐる医学界の経緯と最前線の報告

2004年10月
シックハウス症候群の定義(笹川2001)のVer3改訂


2003年8月17日

 医学部門医師団からのアピール

笹川皮フ科(大阪府) 笹川征雄 皮膚科医
みのしまクリニック(長野県) 蓑島宗夫 小児科医
赤羽根医院(東京都) 赤羽根 巌 内科医
東京歯科大学衛生学講座(東京都) 須山祐之 歯学博士(D.D.Sc

全国の医師・研究者に
この会への参加と研究への協力を呼びかけます

It appeals for the cooperation in the participation and research to this meeting to national doctor and researcher.
住環境医学研究会医学部門では、シックハウス症候群の病態解明、診断基準(笹川2001の普及と検証、化学物質過敏症との関係などを主な研究課題としている。

 今後の研究課題は以下に列挙するが、研究内容が広範囲で質的に高度の研究が要求されるため、他分野の医師、研究者の協力を得なければ研究課題を達成しえないと考える。

 診断をどのようにしていくのかということが、実務的で現実的な活動になると考えるが、シックハウス症候群をめぐる医学的な取り組みが社会的に強く要請されている現状を考えると、医学界・医療提供者の理解と取り組みが急務となっている。


医学分野の当面の研究課題

@シックハウス症候群の病態解明
1)発症要因(性差・個体差)、症状の個人差に関する検討
2)原因物質による症状の差異
3)疾患概念のより一層の明確化
a シックハウス症候群とアレルギー性疾患との関係
b 耳鼻科的感染症や神経症を合併した例の扱い

Aシックハウス症候群と化学物質過敏症の鑑別の明確化
a 化学物質過敏症の病態と疾患概念の検証

Bシックハウス症候群の診断基準(笹川2001)の改訂と検証

C治療成績に関する客観性の確保

(多施設共同研究による研究全体の客観性の向上)


※診断基準は2004年10月に改訂されました。


 日本住環境医学研究会  
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